筋肉の色って何だと思いますか??赤色?白色?「筋肉の種類と違い」
私たちの筋肉は素早い動きができる筋肉、持久力に富んだ筋肉と大きく2つに分けることができます。
素早い動きのできる筋肉を速筋、そうでない筋肉を遅筋といいます。
この筋肉の分け方は代謝の特性によるものですが筋肉の中に解糖系のための酵素が多いのか、有酸素系の活性を高める酵素が高いのかということです。
他にも筋肉の分類の仕方は組織染色法という方法があります。
今日は筋肉の特性について書いていきます。
1.筋肉は何故色が違うの?
筋繊維の分類は大きく速筋と遅筋、最近では中間筋と呼ばれる筋肉もあると言われています。
組織染色法といって筋肉の色の違いで筋肉を分けるのですが速筋は白っぽい筋肉のため白筋とも言われます。
そして一方で遅筋は対照的に赤い色をしているため赤筋と言われています。
この赤色を決める要因はなんでしょか?
それはミオグロビンというタンパク質が関係しています。
ミオグロビンはヘモグロビンという酸素を運ぶタンパク質から酸素を受け取り筋肉に直接送り込む働きがあります。
ミオグロビンは鉄イオンを含んでおり、これが遅筋が赤い理由です。
速筋にはミオグロビンの量が少ないので対照的に白っぽい色をしています。
2.魚でイメージするとわかりやすい?
先ほどの筋肉の色を実生活に当てはめて考えてみましょう。
それは魚です。
よく赤身、白身魚ということがあると思いますが先ほど解説したミオグロビンの量によって赤身か白身か決まります。
マグロなんかは周遊魚といって常に長距離を泳いでいますね。
止まったら死んでしまうとも言われているぐらいです。
これはマグロは遅筋線維を豊富に含んでいるからです。
3.速筋と遅筋の割合は調べられるの?
速筋と遅筋は必ずしも50%ずつの割合とは限りません。
この割合は人によってそれぞれ違います。
そしてある程度先天的に速筋と遅筋の比率は決まってしまいます。
つまり遺伝的な要素がとても強いのです。
実は速筋と遅筋の比率を調べる方法があり「筋バイオプシー法」といって筋標本を採取することをいうのですが、実施するために高度な機械と技術が必要なことに併せて倫理的な問題から日本では一般的ではありません。
最新の研究では筋バイオプシー法にかわる方法が研究されており電気刺激での抵抗によって筋肉の組成を推測する方法とMRIによって測定する2つの方法があります。
4.まとめ
私たちの筋肉は速筋、遅筋、中間筋と分けられます。
筋肉の比率は遺伝的にある程度決まっているので自分の筋肉の比率を手軽に知れるようになればどんなスポーツ、どんなポジションに向いているのかといった適性を知ることもできます。
10年後には子供が筋組成の割合を簡単に測定できる日が来るかもしれませんね。
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